Last update: 18 Aug 2012
2012年8月 近畿豪雨 速報
レーダー画像によると8/14未明は西風が卓越し,京都府南部・大阪府北部では同じ場所で繰り返し雨雲が発生し,断続的に雨が降っていたことがわかる.その後停滞前線の移動に伴い,05:00頃から大強度の降雨が一気にもたらされ,今回の災害につながったとみられる.
宇治市周辺における降雨の経過をFig. 2に示す.上空での断続的な雨雲の発生と移流に伴って降雨強度が周期的に変化し,降雨強度は降雨イベントの後半に向かって次第に大きくなっている.降雨強度には大きくみて4回の変動があり,第4波の襲来時に宇治市東方の志津川での家屋流失被害が発生した.
Fig. 2. 宇治市周辺の3観測所における降雨の経過.データは山城北土木事務所管轄の雨量計による.雨量局位置図は京都府河川防災情報の掲載図をもとに作成した.
2012年8月14日未明,近畿地方特に京都府南部および大阪府北部において,局所的大雨が発生し,河川氾濫や浸水,土砂災害による被害が発生しました.京都大学防災研究所の近辺(宇治市五ヶ庄)でも氾濫・浸水被害が発生しています.このページでは,この災害に関する情報を速報的に発信します.